【瓢箪から駒が出る〜ひょうたんからこま】
駒は馬を指し、瓢箪から馬が出てくる...そんな
思いもよらない所から思わぬ物が出てくる事から
「思いがけない事態が本当に起こる」意味があります。
『日左午』の読みである「ひさご」とは瓢箪の別称で
「日」は晴れやかさを「左午」は左馬を当てています。
左馬とは「馬」の字を左右反転させて書かれた飾り駒。
勇壮で躍動感あふれる跳ね馬(立ち馬)姿の左馬です。
「馬(うま)」は逆から読むと「まう」となり
豊穣祈願などで踊る「舞う」を連想するような
福を招く舞踏の姿として左馬に彫り込まれています。
〜深々と力強く彫り込まれた左馬〜
右に出るものなしということから勝負運の強さを表しています。
勝利祈願のお守りとして、馬のモチーフを持つと名声を呼ぶ
「ウマくいく」と云われていることからプレゼントにも最適です。
また本来、馬は手綱を締められ人に引かれていますが
左馬は馬が人を引いて招き入れると解釈される事から
千客万来、商売繁盛の福馬であるとも云われています。 |
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【裏側は豊穣を表す縄目状の馬蹄フック】
大小2つの馬蹄が絡み合う藁を編んだような縄目状の馬蹄です。
馬蹄は力と保護を象徴し、繁栄と豊穣に恵まれるよう願われました。
稲作の副産物である藁にも神力が宿るとされ注連縄に用いられるなど
実りの恵みとして古来より稲作信仰の中でも神聖視されてきました。
大きい方の馬蹄を瓢箪のフォルムに這わせる事で
表側から少し縄目が見えるように配されています。
瓢箪について〜
瓢箪は古くから食料の種や飲料、薬などを納めていた事から
健康と繁栄を願う持物としての縁起が担がれてきました。
〜瓢箪と馬は富・蓄財のシンボル〜
「馬」の字が巾着の口を締まった様子に見える事や
瓢箪の末広がりの形状から蓄財の縁起が担がれています。
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