【月夜の罠】

月夜の晩、張り巡らされた蜘蛛の罠に掛かってしまった蝶…
そんな切ない花鳥風月が帯というキャンパスに描かれます。

蜘蛛と蝶とのホロ苦い定めを月が憂いており
夜露に見立てたブルームーンストーンが月の涙のようです。


〜プロトタイプの制作工程〜


まずは、枠(フレーム)作りから…。
三日月に見立てた貝に合わせ蜘蛛の巣を作成。


裏側の枠は縄目のチェーンに銀ロウを流し作成。
勾玉の部分は枠の強度と固定も兼ねています。


表裏の接点をぴったり合わせてロウ付した後、
蜘蛛を搭載する位置、及びバランスを確認。


限定の空間で如何に有効的に魅せるかを念頭に
8本中、6本の足を蜘蛛の巣にロウ付します。


帯締めが通るフック部分も裏側の枠と同様に
縄目状のチェーンに銀ロウを流し作成します。


石枠のアームは三日月(貝)の固定も兼ね
枠にロウ付した後、下磨きして石を留めます。

銀を燻し、光沢部分、テクスチャーと仕上げ
三日月(貝)を枠にスライドさせて固定した後
ブルームーンの石枠アームを前面に倒して完成です。



『帯留』
プロトタイプ制作:2005年6月






2014年制作

素材:純銀、ブルームーンストーン、シェル(貝)



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