〜psychedelic〜

サイケデリック・サウンドというと「実験的な難解サウンド」と「色彩豊かなサウンド」に
大きく2分する事が出来ると思いますが、このページではファクトリーのBGMとして
流れている事をコンセプトとしているので後者の方をピックアップしてあります♪



Hollies/Butterfly
1967
3拍子の曲が多用されていて、美しいメロディとコーラスは元より、ロッカ・バラッド調のアコースティックギター、管楽器、シタール、SE等が2〜3分という短い時間枠の中で心地よく絡まり、その彩りが断片的に見る夢心地のようでもあるマジカル・カラーな盤です。モノラル盤もありますが、より音の粒がキラキラした感じで楽しめるステレオ盤の方を個人的には嗜好してます。




The Millennium/Begin
1968
針を落とした瞬間、遊園地にでも招待されたかのようなオープニング。印象的で心地よいベースのフレイズに導かれるようにコーラスアレンジの魔術師の手による麗しき世界を、南国風・カントリー風・和風(筝)等を伴いながら繰り広げるられている楽曲群。当時最先端の16chを導入した録音だけに、音の重なり具合を嗜好したい盤です。




July/July
1968
昔、Hara氏から頂いた200本以上のテープの中に紛れ込んでいたJuly。サイケ作品はレコードのジャケットも楽しみの1つですが、当初はどんなジャケットなのかも知らず、逆に何の先入観も無くBGMとして聴き流していたら結果的にどっぷり浸かった盤。1枚のアルバムを通してサイケワールドが息切れしてしまう作品も多い中、この盤は最初から最後まで、塗りたくられるような音の理想郷が繰り広げられていて、個人的には奇抜に音を揺らすファズを噛ませたチープなギターに堪らなく惹かれます。




traffic/Mr. Fantasy
1968
バラエティに富んだ楽曲群ながらも、タイトルに相応しいファンタジーな管楽器の彩りによって、アルバムとしての統一感が計られている盤で、個人的にはWINWOODやMASON云々というよりも、JIMMY MILLERの作品として聴いているアルバムです。タイトル曲の間奏を初めて聴いた時は「Sympathy for the Devil」のギターソロのような緊迫感溢れる幕開けに惹かれましたが、聞き込んでゆくうちに、そんな上っ面な事よりも、もっと本能的な音に聴こえるようにもなりました。




Strawberry Alarm Clock
Wake Up...It's Tomorrow
1968
セールス的に高い評価を得た1st、ソフトロックとして隠れた名盤を誇る3rd、その中間に発表されたSACの2ndアルバム。3rdへの昇華が漂うソフトロック寄りのメロディに、1stの音作りにシタールや木琴等を重ねた更なるサイケデリック・フレイバーな味付けは、より深いサイケデリックへのアプローチと、その完結編として聴いていますが、個人的には物足りなさもあって、1st&2ndを1枚にまとめて立て続けに流して聴いて調度イイ感じがしてます。