■□…‥・眠り般若の原型作り・‥…□■ より女性的な表情で、安らぎに満ちた穏やかな『眠り面』の般若。 しかし、見る角度によって「怒り」から「嘆き」にまで変幻させる般若面は 目と口を閉じてしまうだけで、般若面ではなくなってしまった…。 般若の特徴であろう表情をラインとして隈取りを想作して描き込むのです。 「全く別のもの」とされる般若面と般若菩薩が繋がった瞬きであります。 まずは、その本質的な部分にある「頭骨」の想作から始まりました。 勿論、この原型に頭骨として見える部分は残りません。 判りやすいように、トゥフェイスに想作した段階で撮影してみました。 ご覧の通り、この時点で頭骨として見える部分は既にありません。 髪の毛は長めの前髪を耳に掛けているイメージです。 この時点で穏やかな『眠りの面』の想作が完了しました。 まずは目の周りから…せっかく綺麗に整えた顔ですが 迷いを捨て、思いきって彫り込みます。 図案で黒く塗りつぶされてる部分をラインに置き換えてみました。 真ん中分けの髪型に変更する事にしました。 額に象徴的なマークも入り『隈取り』彫刻が完了しました。 頬の部分を少しふっくらさせる等、微調整を繰り返し ややうつむくように裏側の高さを調整しました。 大きなキャスト不良もなく、キレイに仕上がりました。 裏面の「@」のような柄は般若菩薩の梵字を想作したもので このフック部分をチェーン、革紐、帯締etcが通ります。 ★ ☆ このページに掲載されている文章、画像等の無断転載・複製は御遠慮願います。 |