■□…‥・くりから工房の仕上げ方法・‥…□■

〜仕上げ方法によってアクセサリーの表情も異なります〜

仕上げ(フィニッシュ)とは最終段階に施す加工の事で
磨き上げられた鏡面のような「ポリッシュ」
光沢を抑え艶消し処理が施された「マット」
大きく分けるとこの2つの仕上げ方法に属します。

くりから工房では更にワンステップ踏み込んだフィニッシュを・・・

光沢を抑えたマットはアイテムによって数パターンほど使い分ける事で
経年劣化等による自然のグラデーションを想定して仕上げております。

「鏡面仕上げ」という名の通り、段階的な研摩を繰り返す事によって
地金の表面を鏡のようにピカピカに磨きあげる仕上げ方法です。

プラチナやホワイトゴールドは元の地金の色が黒っぽい(暗い)銀色の為
ロジウムメッキを施すことで、色が明るく見え、キズも付き難くします。
また一部のシルバー製品でも、燻しを防ぐ(黒くなりにくくする)為に
プラチナやホワイトゴールド同様のロジウムメッキを施しています。

「燻し」(シルバー製品が主体)
くりから工房のキャラクターや、ファンタジー、モチーフ系のアクセサリーは
 シルバーの特徴である燻しを生かした味わい深さで表情が豊かになります。
光沢の部分と黒く燻された陰影を考えながら立体化しています。

「梨地」
細かい砂状の粒子を地金面にあてた、まろやかで柔らかな質感で
落ち着いた優しさの中に奥ゆかしいトーンが演出されます。
元々は「梨の表面のような細かい点々」が語源のようです。

「バレル」(シルバー製品が主体)
鋳造が上がり、細部の研摩をする時に使われる磁気研摩機による
荒仕上げですが、銀製品では綺麗にポリッシュ仕上げをした後に
再び荒仕上げすることで、よりハードな艶消し効果が得られます。

「ヘアライン(筋目)」
髪の毛のように細かい筋(直線)を幾重にも彫り込むことで
平面の場合は光りのあたる角度によって様々な表情が生まれ、
曲面の場合は更に立体感が際立つという効果が演出されます。

「ハンマー(鎚目)」
文字通り地金の表面をハンマーで叩いたような凹凸のある仕上げで
ダイレクトかつ素朴な質感からは「ぬくもり」が伝わります。
ハンマーの種類によって槌目の模様も無限に広がります。

「スラップ」(シルバー製品が主体)
霞み掛かったチリチリとした光沢感が魅力的な工法で
雲海や豹柄のような模様を弾き出す事も出来ます。
工法がベースのスラップ奏法に似ている事から勝手に名付けました。

「ドット」(シルバー製品が主体)
無数の点で地金の表面を埋め尽くしたような仕上がりです。
意匠によって、この工法で仕上げる為のアプローチも異なり
別の仕上げ方法と巧く絡めて用いる事でより活かされます。



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