☆ ■□…‥・倶利伽羅応龍の想作(原型作り)・‥…□■
2012年の干支「辰」の想作過程です
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くりから工房の名前の由来である倶利伽羅不動(竜王)をモチーフに
ラフスケッチを進めているうちに、翼を有する龍へ辿り着きました。
裏側にフックを担う剣を配する事で「表裏一体の倶利伽羅龍と成す」
剣に巻き付く翼を有した倶利伽羅龍が浮かび上がるデザインです。
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土台となるシルエットは、くりから工房のマークにある正九角形です。
くりから工房のマークを現在の解釈で立体化した倶利伽羅龍として
「新たなる節目の辰(龍)」という位置付けで進行しています。
裏面の凹んでいる部分の中央にフックを担う剣が配されます。
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ジギザグな稲妻のようなシルエットで昇天する
龍(辰)のシルエットが浮かび上がってきました。
翼のデザインは、2005年の夏に拝観した
円覚寺(北鎌倉)の勅使門の門扉にある
応竜をヒントに展開して描き込んでゆきます。
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水の神である龍が雷を伴っている意匠が浮かび上がりました。
もしかしたら、龍とは稲妻が聖獣に化身したものかもしれません。
スパイラル模様の渦巻きは東西問わず古くから
土器やら壁画などに残されていますが
そんな「無限と循環のシンボル」である渦巻きに
直線的な角をつけると「雷紋」となります。
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裏側は正九角形の土台に火焔文様を彫り込み
倶利伽羅剣の背後で揺れる火焔光背を描きました。
倶利伽羅剣は、裏側ながらもその存在感と
フックやチェーンが通るバチカンの役割を担う
用のフォルムを調整しながら進行中です☆
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表側は、暗闇に龍が浮かび上がるように
表面に小さなドットを打ってあります。
これにより、龍と稲妻と背景のコントラストが
それぞれ絶妙な調和を成す事となります。
裏側は、象徴的な倶利伽羅剣の背後で
やや右寄りに火焔を靡かせてありますので
この揺らぎに合わせてアンティークのヘアラインで
細かく表現しながら仕上げる事を想定しています。
ワックスによる造形は以上で完了です。
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シルバーへの鋳造工程を経て、原型用に仕上げた所です。
表情が判り易い様に、凹部を黒く燻してみました。
鱗は、 くりから龍ペンダント と同じテクスチャーにて
見た目、手触り共にザラついた生なる息吹を
仕上げる際に1つずつ彫り込んでゆきます。
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