〜裏側は願望を成就の宝珠(如意宝珠)〜
とぐろを巻いている蛇のようにも見える宝珠のシルエットは
「宝物の番人」という蛇の異名に相応しい組み合わせです。
宝珠の上部にシンボリックに浮き彫りしてある梵字は
巳年の守り本尊である「普賢菩薩」の『アン』。
それを支えるかのように、梵字の少し下の位置から
絡み合う蛇を模した注連縄モチーフのフックを配しました。
注連縄は「雌雄の蛇が絡み合う姿」という話があり
強い結びつきは統合と分離の循環を意味するよう
8の字状に描いて上に向かう意匠となっています。
〜注連縄について〜
注連縄は神が棲む清浄な領域である事を示す縄張りであり
外部(現世)からの邪悪や厄を祓う結界を意味している。
注連縄にぶら下がる白い紙「紙垂(しで)」は一説によると
雷光を表し降水(=五穀豊穣)を祈願しているという。
〜宝珠と鏡餅について〜
元々、裏側のデザインは宝珠と鏡餅がそのコンセプトにあり
シルエットは宝珠、その中に鏡餅がインクルードされています。
鏡餅は「とぐろを巻いた蛇の姿」を模したものとされ
「カガ」は蛇の古語で、蛇身(カガ身)を供えた事に始まり
やがてそれが餅に置き換えられていったとする説がある。